もうハの字にはこだわらない！カウンセリングを行うオススメの場所２選

キャリアカウンセリングというと、実技試験のロープレ練習の際に行うように、椅子をハの字に並べてカウンセラーとクライエントが45度で向き合うスタイルが正しいと教わってきました。

実技試験においては、椅子を並べるところから審査の対象となるので、これこそが正しいスタイルであると思っていらっしゃる方が多いと思います。

また、場所は人の目に触れない、誰にも話を聞かれない密室で行うことが推奨されます。

ですが、キャリアコンサルタントとして活動を行う中で、こういった場所を確保することは簡単でしょうか？

自前でカウンセリングルームを所有されている方は多くないと思うので、公共・民間の会議室を確保する以外には選択肢がほとんどないと思います。

会議室を確保するとなると、事前に空き状況を確認し、予約を行い、クライエントにも予約した時間にお越しいただくということになります。

また、会議室使用料もカウンセリング費用に上乗せする形になると思うので、クライエントにとってはデメリットも大きいのではないでしょうか。

では、実際に独立当初私がカウンセリングをしていた場所の１つがホテルのラウンジです。

会議室の確保はハードルがあることに加えて、初めて会ったカウンセラーといきなり2人きりで密室で話すような状況において、クライエントは本当に心地よい状態で自分の胸の内を話すことができるでしょうか？私自身はそうではないと感じていました。

ということもあって、席と席との間隔が広いため隣の席の話し声は聞こえず、ある程度人の目があって初めて会う人と2人切りになっても不安を感じることは少ないホテルのラウンジなどをよく利用していました。

どんな時間帯であっても比較的空いていて席の確保がしやく、接客してくださる方々の対応も良い場所を選び、いくつかの決まった場所で行っていました。

特に初回のカウンセリングにおいては、よく知らないキャリアコンサルタントと密室でふたりきりになる状況を指定するよりも、●●ホテルのラウンジで待ち合わせ、お茶をしながら話をしましょうというスタイルである方がクライエントにとっても気軽に感じるのではないでしょうか。

また、私が住んでいたのは東京ですが、ブログを使ってクライエントと出会う仕組みを構築していたので、クライエントの中には地方や海外在住の方もいらっしゃいました。

そのような方々には、東京まで来ていただくことは現実ではないので、オンラインの仕組みを使っていました。

スカイプだったり、Zoomというお互いに顔をみながら話ができて、（TV電話のようなイメージです）無料で使えるツールはたくさんあります。今はどんな年代の方であってもLINEは使っているのでLINEのビデオ通話機能も使うことができます。

LINEなら難しいセットアップも不要なので、どんな方であっても気軽にカウンセリングを受けていただけていました。

もちろん私も資格試験のためにロープレ練習をたくさんしたので、オンラインのカウンセリングを実施するにあたり、当初オンラインでカウンセリングをするなんて、どうなんだろ・・という半信半疑ながらのスタートだったのですが、やってみた結果、とても良かったと感じています。

なぜかというと、オンラインでのカウンセリングにおいては、クライエントは自宅からカウンセリングを受けることができます。安心した環境なので、リラックスした状態で深い話をしていただくことができます。

また、私のクライエントの方々は子育てしながら働く女性が大半だったので、お子さん連れでカウンセリングを受けたいという要望をいただくことも多々ありました。お子さんが小さい場合、ホテルのラウンジなどだと周囲の目が気になり、常にお子さんに目を配って集中してカウンセリングが受けられなかったりしますが、自宅だとお子さんを遊ばせながらということも可能です。

カウンセリングが深まっていくと、話しながら泣いてしまったり、深い気づきを得て涙を流す方もいらっしゃると思いますが、人目があるところだと泣くのが恥ずかしいと思い、涙を我慢してしまいますが、自宅であれば周囲に気兼ねなく涙を流すこともできます。

これは実際にやってみてすごく良かったと感じた点です。

更に、時間の面でも、オンラインを活用することで、キャリアコンサルタント・クライエント双方にとってフレキシブルな対応が可能になります。

例えばお子さんを寝かしつけた後の夜22時頃からカウンセリングを受けたいというご要望も多かったのですが、オンラインであればそういった要望に対応することも簡単です。

カウンセリングの実施時間を、対面に比べても幅広い時間帯に設定できるので、オンラインでの実施はとてもオススメだと感じています。